「つながり」の創り方 新時代の収益化戦略 リカーリングモデル
■ 川上 昌直(著) ■ 東洋経済新報社(2019年) |
ビジネスの形は変化しつつあります。その代表的な例がサブスクリプションと呼ばれる定額制の導入でしょう。
昔は本や車は個人で所有するものであったが、今の世の中では本や車だけでなく、時計やアクセサリー・洋服さえも定額で借りることができるようになり、多くの人がこのサブスクリプションを利用しています。
サブスクリプションはリカーリングモデルというものの1つでありますが、その仕組みをまとめたものが本書です。
「所有するということから、共有するということに変化する」消費者の心理をビジネスに転化させることで多くの企業が成功を収めている中、その一方で単にサブスクリプションを導入しても成功するわけではないことも事実です。
サブスクリプションという共有型ビジネスが中心になっても、その継続には顧客体験、さらには消費者も参加しているという「つながり」が必要不可欠であり、消費者の心理にはつながることの大切さや必要性が存在しています。
このように、ビジネスモデルの変化から、消費者のものに対する意欲の変化について学ぶことはとても大切なことであり、受療率が低下している我々の業界にも消費者の心理の変化を読み解くことは極めて重要です。
症状や疾患を通じた患者とのつながりのなかで、我々は他にどのようなつながりを作ることができるのか?
そこには、医療とは別の次元で物事を考えていく視点が必要なのかもしれません。
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