アフターデジタル
■ 藤井 保文、尾原 和啓 (著) ■ 日経BP(2019年) |
世界がすべてデジタルの世界になったときに、ビジネスがどのように変化するのかという視点でまとめた書籍です。
オフラインの世界が中心で、そこに付加価値的にデジタル領域が広がっているとう世界をビフォーデジタルと呼ぶのに対し、オフラインがデジタルの世界に包含される世界をアフターデジタルと呼んでいます。特に5Gが世の中で実装されると、大量のデータがオンラインでつながり、データ同士がリンクすることでデジタルな世界が構築されます。
そうなると、デジタル上の世界でおおよそのことは解決することになり、健康管理ですらデジタル上で完結できる世の中になります。
そんなときに、あえてオフラインでつながる店舗は、今までの店舗ありきのビジネスモデルとは大きく異なるはずです。
AIに任せるべきことはAIに任せる一方、リアルな店舗でなければいけない部分はリアルな店舗でおこなう。
そう考えると、我々は情報コミュニティに何を提供することで、デジタル世界とつながり、貢献するのか?、そして、デジタル世界の中であえてリアルな店舗である鍼灸院を提供するのかということに他なりません。
そうすると、これからのデジタル社会は行動データをベースにバーチャルからリアルな店舗につながっていくため、行動データを集めることが最も重要になる一方、継続的に行動データを集めるためには顧客体験を高めることが大切であるため、顧客満足度を高めるためのつながりがリアル店舗では必要となるのです。
そう考えると、鍼灸院で得られる行動データとは何か? それを継続させるための顧客体験とは何かを考えることが未来の医療には必要かもしれません。