鍼灸師:伊藤 千展の5冊

僕らはまだ、臨床研究論文の本当の読み方を知らない。〜論文をどう読んでどう考えるか〜

■ 後藤 匡啓(著)、長谷川 耕平 (監修)
■ 羊土社(2021年)

講義をしていると「教科書にある治療◯◯って、実際どれくらい効くんですか? 刺激の方法は? 期間は?」など鋭い質問に、困ってしまうことがしばしばあります。
担当分野の鍼灸論文くらいは目を通しておかないと--、と改心した次第です。

やさしく論文のことを解説してくれる本はないかな、と書店に立ち寄った際、小説みたいなタイトルで目に止まったのが本書でした。臨床研究論文の「読み方ガイドブック」的な感じです。
研究デザインや統計解析に関する類書は数あれど、論文の読み方・解釈の仕方を教えてくれる書籍は少ないのではないでしょうか。
イラストや脚注が豊富で、「とりあえずここまで読めればいい」という割り切った線引き加減が、論文も英語も苦手な私にはすごく助かっています。

いろいろ読んでいく中で、私が鍼灸学生だった15年前と比べ、膨大なエビデンスが蓄積されていることに気が付きます。
機能性消化管障害の領域では鍼灸のRCTが随分増えていることや、最近では台湾のコホートで鍼による心房細動患者の脳卒中予防効果が報告されていることなどを知ってびっくりしました。開業鍼灸師も日々アップデートですね。

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