鍼灸師:伊藤 千展の5冊

(1) なぜ「やる気」は長続きしないのか 心理学が教える感情と成功の意外な関係
(2) 僕らはまだ、臨床研究論文の本当の読み方を知らない。〜論文をどう読んでどう考えるか〜
(3) 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
(4) 図説 軍服の歴史5000年
(5) DJプレミア完全版

なぜ「やる気」は長続きしないのか 心理学が教える感情と成功の意外な関係

■ デイヴィッド・デステノ(著)
■ 白揚社(2021年)

誰しもが経験する「昨日のやる気どこいった問題」について、米国心理学会のジャーナル「Emotion」の元編集長(心理学)である著者がさまざまな研究データから論理を展開しています。

目的達成のために不可欠なものは「自制心」なわけですが、誰しも手にできるかどうか不確実な未来のデカい成果よりも、目の前の確実に得られる快楽を重視してしまうものです。これは人間に備わったある種のバグですが、自分には我慢が足りない、意志が弱いのだと、欲求を抑え、自らの意志力や習慣化という方法で立ち向かうのは、実は科学的には非合理的だそうです。

では、意思に頼らずやる気を継続するにはどうしたら良いのでしょうか。
欲望に流されることなく、目的を達成する強力な方法は、3つの社会的感情「感謝(返報性の原則)・思いやり・誇り」にあるといいます。
つまり感情の置き所を他者・社会に向けることこそが、心理学的にみた時に、自らの自制心につながる最も合理的な方法のようです。

日々の仕事も、いかにモチベーションを高い状態に保てるかは課題です。『世界は贈与でできている(近内 悠太著/2021年)』の内容にも通じますが、没頭できるほどの仕事、いわゆる天職といわれるものは「自分にできること」と「自分のやりたいこと」が一致した状態でなく、第三の要素「自分がやらなければならない、と気づくこと」が重要だといいます。

つまり社会的感情に基づく使命の直感が、やる気維持の合理的かつ強力な方法といえます。

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