鍼灸師:中沢 良平の5冊

(1) 名人伝
(2) 奥村三策の生涯
(3) 見返り検校
(4) 日本文化史探訪 お灸ばなしあれこれ
(5) 命の格差は止められるか

名人伝

■ 中島 敦(著)
■ 青空文庫(2012年)

時は趙、その地は邯鄲の都。当代の弓の名手の紀昌がさらに蘊奥を極めるため、深山に住む甘蠅老師を訪ねる。
甘蠅老師は見えざる矢を無形の弓につがえ放てば、上空に輪を描いてた鳶が羽ばたきもせず中空から石の如く落ちた。
甘蠅老師は、「紀昌の弓は射之射で不射之射(矢を用いないで倒す方法)ではない」といった。
これを鍼に例えるならば、刺之刺ではなく不刺之刺が名人技なのかもしれない。絵空事で噴飯する方もいるかもしれないが、自分の目指す鍼の技も不刺之刺で、鍼を使わずとも人を治したい。

鍼の名人のいる鍼灸院では「先生の顔を見たらどこがつらいのか忘れてしまった」という患者がいることは事実である。これも不刺の刺、または不治之治の世界かもしれない。

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