鍼灸師:仙田 昌子の6冊

千の命

■ 植松 三十里(著)
■ 小学館文庫(2017年)

No.4:誰かのために、考え抜くこと。ときに、伝統とも闘う。
医療概論の授業を担当しているときに、「賀川玄悦」について調べていて出会った本。

ただ、出会ったのが出産直前、産休中だったもので、「これはちょっと読むのが母体に良くない(刺激が強い)…」と思い、出産後(既に産んだ子は、離乳食が始まっていたが…)に読んだ。
本の一節で、産婆さんが「昔からややこは座って産むんじゃ!」「ややこは盛り灰の上に産み落とすんじゃ!」 と怒鳴りつけるシーンがある。

現代の目線ではびっくりするような内容だが、そんな慣習に対して、玄悦は自身の経験と思考する力で立ち向かっていく。
その壮絶なやり取りにどんどん引き込まれ、活字嫌いの私でもあっという間に読み終えてしまった。

新たな知見を証明するというのは、今も昔も大変なこと。伝統は大事。

でも、それと同じくらい、自身の頭で考え抜いた意見を尊重し合えることも大事だと思う。

誰かのために、真摯に取り組んで生み出した答えにこそ、価値があるのだと感じる。

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