閃めく経絡
■ ダニエル・キーオン(著) ■ 須田万勢・津田篤太郎(監訳) ■ 建部陽嗣(訳) ■ 医道の日本社(2018年) |
とにかく面白い!
初めて英文で読んだ時の、私の感想です。
読み進めていくにつれて、「なるほど!」「そう捉えるか!」と、目からウロコがいっぱい。
東洋(鍼灸)医学を、西洋医学・現代医学の言葉で説明することを、真正面から試みた本です。
著者の仮説ですので、もちろん違う考え方があっていいんです。
ただ、仮説を説明するために引用の数の多さ、例えの豊富さは他に例がないのではないでしょうか。
日本人にはよくわからない英国ジョークも楽しめます。
ファッシアは、通常「筋膜」と訳されます。しかし、筋膜という言葉は、筋の膜以外にも使われます。
つまり、ファッシアは筋の膜だけのことではないのです。
我々は漢字をみると、その漢字の持つ意味を勝手にくみ取って読んでしまいます。
だから、この本では「筋膜」と訳すことはあえてしませんでした。
訳者のこだわりに感動しますね(笑)。
>>> 穴田 夏希先生と建部 陽嗣先生の対談はコチラ。
>>> 対談のダイジェストマンガはコチラ。