クヌルプ
■ ヘルマン=ヘッセ(著)、高橋 健二 (翻訳) ■ 新潮文庫(1955年) |
20歳から30歳になるまでの10年間、学費に窮していた鍼灸学校在学中も、国試前でも、毎年一度は海外を旅していました。
その際、荷物を減らさなければならない葛藤の中で1冊だけ持って行った文庫本は、いつもヘルマン=ヘッセの作品。
大学生でもあった20代前半は『デミアン』、鍼灸学校在学中だった中盤は『ブッダ』、
鍼灸免許を取った27歳からあと、治療院がヒマなことにまかせて、ヨルダン、スリランカ、インドなどへ鍼と共に携えて行ったのがこの『クヌルプ』でした。
好きなのは最後の数ページ、全面肯定の場面。とにかく美しいのです。
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