鍼灸師:桑原(西村) 理恵の4冊

日本の身体

■ 内田 樹(著)
■ 新潮社(2014年)

合気道をしている私が日ごろから思うのは、いかに身体をニュートラルにするか、つまり「脱力」がいかに大事か、ということです。
他のスポーツ、だけでなく、料理をするときや、それこそ鍼を打つ時にも、脱力できることが重要、と思っていました。

この書籍は、まさに、そんなことが書かれていると思います。合気道・茶道・文楽・義太夫など、まったく異なる分野の達人たちと著者が対話しながら、日本人に固有の身体技法を探っていく書籍です。
共通するのは「脱力」という感覚で、余計な力を抜くことで動きが洗練され、結果として所作も美しくなると思います。鍼灸の世界でも、術者が脱力できているほど鍼が痛くなく入る、という体感があり、武道や芸道と根っこがつながっているのだと改めて気づかされた一冊です。患者としても、身体をニュートラルにすることで改善するものがあると考えていて、鍼灸はその手伝いをしているのだと考えています。

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