学生とのディスカッションが好き

鍼灸専門学校の専任教員って、臨床家を志してから教員になった人が多いですよね。業界自体、「臨床家として活躍するのが正義」みたいな価値観が強い環境だと思います。でも先生のように“教育者”であるのもすごく素敵だと思います。
ツルタ
仙田先生
「誰々を治療してこんな効果が出た」みたいなのは、あんまり言わないですね。症例として、たまに伝えることもありますが。逆に「研究が好き」とか「鍼治療が楽しい」みたいなことは、よく言っているかもしれないです。
教員をやっていて喜びを感じるのって、どういうときですか。
ツルタ
仙田先生
学生とディスカッションしているときが、1番楽しいですね。例えば、脈でも何でもいいんですけど、それについて「どう思う?」「どう考える?」って、一緒にキャッキャ話しているときが1番楽しいですね。
臨床家の先生として「この脈は肝虚だよ」って、一方的に教え切るわけじゃないんですね。
ツルタ
仙田先生
「腎もあり得るね。どうする?」「ちょっとここ触ってみようか」とか、一緒に考えているときが楽しいんですよね。
そういう教え方もあるんですか……。
ツルタ
仙田先生
もしかしたら私が教えてもらっているのかもしれないですね。もちろん「こう思うんだけど」とか「こう考えるんだけど」って、こちらから教えることもあるんですけど。学生から「こうじゃないんですか」って言われたときに、教わっている面もあると思います。そのやり取りをしているときが1番楽しいかな。それはもう学年問わず。例えば東洋医学について素朴な疑問を投げかけられて、話をしているときは楽しいですね。
やりたいことは無限に出てくる
学生のやりたい気持ちを尊重するのが、先生の方針なのかなと感じました。
タキザワ
仙田先生
それはあると思います。周りにアドバイスもらったことは、まずやってみようっていう意識があります。自分がやりたいことと、周りが客観的に見て勧めてくれることって違うときがありますよね。やりたいっていう思いだけだと、向いてないこともあるのかなって。なので、周りが「こうしてみたらどう?」って言うことには、積極的に取り組んでいきたいと思っています。
以前、教育者としても尊敬する鍼灸師の方に「学び続けるっていうのは、変化をし続ける自分を受け入れることなんだよ」と言われたことがあります。一通りの仙田先生のお話を聞いていて、変化し続けることを厭わない印象を受けました。今、特に興味を引かれていることって何かありますか。
タキザワ
仙田先生
ちょうど今、やりたいことをできている状況ではあるんです。いろいろな研究をしている先生たちに関わらせてもらえる機会が最近は多くて、そこから吸収したり、学びを得たりできているのはすごくありがたいですね。
成長したいって気持ちがあるから、変化があってもハッピーに過ごせるんでしょうね。
タキザワ
仙田先生
なんか止まっているのが性に合わないというか、常に何かしたくなっちゃうんですよね。求められることになるべく応えられるように、技術とか知識もどんどんつけたいっていう思いがあるので、やりたいことは無限に出てきますね。
ちなみに研究に対しては、どんなことがモチベーションになっていますか。
タキザワ
仙田先生
「とにかく知りたい」気持ちが強いですね。学生たちに説明するときにも根拠がある方がいいと思っているので。
この前も望診の色味の研究の一環で、皮膚の色を測ったんですけど、パッと見たときに「この人、青だよ」って意見が出たんです。でもホントに青かなって思いました。そういうことを根拠立てて、こういう結果が出ているからこれで大丈夫って言えるようにしたい思いがあります。
この前も望診の色味の研究の一環で、皮膚の色を測ったんですけど、パッと見たときに「この人、青だよ」って意見が出たんです。でもホントに青かなって思いました。そういうことを根拠立てて、こういう結果が出ているからこれで大丈夫って言えるようにしたい思いがあります。
自分の興味だけじゃなくて、教育のバックグラウンドとして、それが知りたいということですね。
タキザワ
仙田先生
そうですね。学生に伝えるときに、できる限り根拠を示したいと思っているので。それがモチベーションにつながっています。
一番大切なのは楽しく成長すること

仙田先生の話を聞いて、教育というか共に育むの“共育”に近いのかなと思いました。調べれば情報が比較的すぐ分かるような時代に、一方的に教えるのではなくて、分からないことを一緒に考えてくれる。そういう先生がいる学校は、魅力的ですね。
ゆうすけ
仙田先生
養成科の大内学科長の存在が影響しているかもしれません。まさに学生と一緒に考えていくような教員なので。その影響も大きいのかなって思います。
鍼灸師の大切な要素に、その人柄をいかに表現するかみたいなところがあると思うんです。この教育のスタンスは、その個性を活かすことにもつながる気がしますし、なにより楽しそうです。
ゆうすけ
仙田先生
とにかく「楽しいが1番」ですね。あとは関わってくれる人たちを大事にしたいです。さっきも学生とのディスカッションが楽しいって言ったんですけど、関わる人が、それぞれ楽しく学べる、楽しく成長できるのが大切だと信じています。
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