幸せのとらえ方が変わりました／鍼灸師：武田豪快

インタビュー

幸せのとらえ方が変わりました／鍼灸師：武田豪快

2020.05.29 / 最終更新日：2020.06.20

武田豪快（たけだごうかい）先生

1989年
神奈川県三浦市生まれ
2008年‐2011年
湘南医療福祉専門学校東洋療法専科
2011年‐2015年
鍼灸整骨院や鍼灸院に勤務（神奈川県）
2015年‐2017年
東方鍼灸院にて研修（北海道帯広市）
2017年
はり灸・アロマえんじゅ開業（神奈川県葉山町）

目標なしに頑張っても、うまくいかない

武田先生

人選は大丈夫ですか？ぼくのことなんか、誰も知らないと思いますよ。

それもいいじゃないですか、武田先生ならではのお話を聞かせてください。今日はよろしくお願いします。

ツルタ

武田先生

はい、がんばります。

高校を卒業して、すぐ鍼灸の専門学校に入学したんですよね。

ツルタ

武田先生

そうです。

10代にして鍼灸師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

ツルタ

武田先生

それが、なにも考えていなかったんですよ。
進路として選んだ学校が、たまたま鍼灸の専門学校だっただけで。

ん？どういうことですか？

ツルタ

武田先生

当時は、スノボーの選手になりたいとか、競輪の学校に行きたいとか、プロのスポーツ選手に憧れていました。でも、あまり現実的じゃないですよね。
特にやりたいこともなかったので、無難に大学進学しようかなとか考えたり…。

なるほど、高校卒業後の進路がなかなか決まらなかったわけですね。

ツルタ

武田先生

そうです。それで親と相談して、医療系の資格を取れる専門学校がいいんじゃないかってことになったのがきっかけですかね。

どうして医療系に？

ツルタ

武田先生

母が看護師なので、コメディカルにいい印象があったのだと思います。それと安定した職業に就いてほしかったというのもあるみたいです。
ぼくはトレーナーに興味があったので、スポーツに関われそうなPTの学校を志望しました。でも、受験に失敗してしまったので、次の候補に鍼灸はどうかなって思いました。

なんで急に鍼灸が出てきたんですか？

ツルタ

武田先生

だって鍼灸は、医療系でスポーツに近い資格じゃないですか。

そう言われれば、たしかにその通りですね。安定はしないけど。

ツルタ

武田先生

あの時は、鍼灸師の実態をよく知らなかったんですよ。なにせ、高校の掲示板で鍼灸専門学校の指定校推薦があると知ったのが、鍼灸との出会いなので。

それまで全然知らなかったんですか？

ツルタ

武田先生

そうです。さすがに受験する前にネットで調べましたけど、鍼灸のことをよく知らないまま入学しちゃいました。
専門学校に入ってすぐの自己紹介って、みなさん鍼灸に救われた話をするじゃないですか。ぼくは、とりあえず早く学校に受かりたかっただけなので、肩身が狭かったです。

後悔しませんでした？

ツルタ

武田先生

専門学校の入学前に、大量の教科書が送られてきますよね。あの時点で、もう絶望ですよ。

入ってからも苦労したでしょう。

ツルタ

武田先生

めちゃくちゃ大変でした。とりあえず入っただけで、鍼灸師になりたい気持ちはそんなになかったから。再試ばかりで進級も危なかったです。
先生方にだいぶお世話になって、なんとか卒業できた感じです。

なるほど。

ツルタ

武田先生

試験のためだけに暗記するのってきついんですよ。
おぼえたことをどう使うのか想像しながら勉強すればよかった。そうすれば、学校の授業だって、もっと身についたはずだし、楽しめたと思うんです。

たしかに、そうかもしれませんね。

ツルタ

武田先生

卒業後のイメージがなかったのは失敗でした。なりたい鍼灸師像を作っておくべきですね。
あの頃は、目標がないのに、とにかく頑張ろうとしていたんですよ。それじゃあ、うまくいかないですね。

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「知らない」と気付いた。それは「知りたい」のはじまり。