「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版
■ シェリー・ケーガン(著) ■ 柴田裕之 (訳) ■ 文響社 (2019年) |
鍼灸治療が医療である以上、避けて通れないものが「死」です。
在宅で鍼灸をおこなった経験がある先生なら、患者の死の前日まで治療をおこなった経験があることだろう。
死について考えることは、生について考えることにつながっていきます。
これまでの日本では、死をテーマにすることはタブー視する傾向にあったと思います。
日本人の霊魂観も含め、このテーマについて考えることは、日本における医療、日本における鍼灸の在り方を考える上でも必要なことかもしれませんね。
「考える」ことが本当に多い本です。
この本は、著者の考え方を押し付けてくるものではなく、どの宗教も、どの考え方も否定していません。
読者が、それぞれの視点から考えるように導いてくれます。