赤坂:「あなたは赤坂の人よ」

橋本先生
三郷の接骨院では、私の担当していた鍼灸部門は売り上げが伸びなかったんですよ。
けっこう自信があったのに、いざ自分の力でやってみたら全然ダメでした。
けっこう自信があったのに、いざ自分の力でやってみたら全然ダメでした。
三郷では、うまくいかなかったんですね。

ウラベ

橋本先生
ええ、悔しかったです。
そんな時、鍼灸学校の同級生が「赤坂の鍼灸の先生が体調を崩して、手伝いが必要になったから、週1でもいいから来てほしい」っていう話を持ってきてくれて、空いている曜日に手伝いに行くことにしました。
そんな時、鍼灸学校の同級生が「赤坂の鍼灸の先生が体調を崩して、手伝いが必要になったから、週1でもいいから来てほしい」っていう話を持ってきてくれて、空いている曜日に手伝いに行くことにしました。
赤坂は溜池山王の隣の駅ですよね。その赤坂の先生というのは?

ウラベ

橋本先生
看板も出さずに長年やっている女性の鍼灸師さんです。
その先生は、私が溜池山王の出身っていうのを知っていたんですけど、「あなたに三郷は合ってない、あなたには赤坂が合っているよ」って言うんです。
それで、あるときから赤坂の師匠が定休日の院を半年の期限付きで貸してくれるようになったんですけど。そうしたら、三郷より赤坂の方が圧倒的に伸びたんですよ。
その先生は、私が溜池山王の出身っていうのを知っていたんですけど、「あなたに三郷は合ってない、あなたには赤坂が合っているよ」って言うんです。
それで、あるときから赤坂の師匠が定休日の院を半年の期限付きで貸してくれるようになったんですけど。そうしたら、三郷より赤坂の方が圧倒的に伸びたんですよ。
本当に三郷より赤坂の方が合ってたんですね。これは一体なんでしょう。

ツルタ

橋本先生
やっぱり立地かな、場所ってだいじなんだと思いました。
「あなたには赤坂の方が合ってる」というのは、橋本先生の雰囲気が、三郷で集まるであろう患者層より、赤坂で集まるであろう患者層の方が合うという考え方で良いですか?

ツルタ

橋本先生
そうだと思います。
あなたは、赤坂で生まれてるし、赤坂の人よって。
あなたは、赤坂で生まれてるし、赤坂の人よって。
土地と人の相性ってことか。

ツルタ

橋本先生
「まず三郷で成功しなきゃいけない」と思って、2年間すごい頑張ったけどダメで。でも赤坂では、3〜4カ月でそれ以上の成果を出すことができました。
「三郷でうまくいかなかったけど、赤坂で結果を出すことができた」、「赤坂で繁盛したからって、三郷でうまくいくとは限らない」…土地柄によって、合う鍼灸師もさまざまってことかもしれないですね。

ツルタ
溜池山王:耳鼻科系の患者さんが10割です
赤坂の鍼灸院を使っていい半年の期限が過ぎてからは、どうされたんですか?

ウラベ

橋本先生
やっぱり自分の治療院が欲しくなったので、不動産屋をめぐって今の橋本鍼灸院を開業することにしました。
橋本鍼灸院は、どういう物件ですか。

ツルタ

橋本先生
すごく古いマンションタイプの建物です。
商業利用がメインですけど、外に看板は出せないので、インターネットからしか患者さんが取れないような場所ですね。
商業利用がメインですけど、外に看板は出せないので、インターネットからしか患者さんが取れないような場所ですね。
赤坂の師匠も看板を出してないって言ってましたね。

ツルタ

橋本先生
そうです。でも師匠の院はブログやネット集客はやってなくて、紹介だけで患者さんが集まってきていました。
ちなみに、今の橋本鍼灸院の患者さんって、耳鼻科系は何割ぐらいですか。

ツルタ

橋本先生
ほとんど10割ぐらい。
え、10割?
本当に特化してるんですね。
本当に特化してるんですね。

ツルタ
僕からも、質問いいですか。
橋本先生の場合、ドクターとの連携もうまくやっているようなイメージがあるんですけど、どうやって連携できる関係を作ってきたのでしょうか?
橋本先生の場合、ドクターとの連携もうまくやっているようなイメージがあるんですけど、どうやって連携できる関係を作ってきたのでしょうか?

ゆうすけ

橋本先生
最近出会った呼吸器科のお医者さんの場合は、患者さんが私をアピールしてくれました。
手術をしなきゃいけないって言われていた80代の人で、鍼灸を受けて状態が良くなったのが、画像でも確認できたんですよ。
それで先生が「いったいどこの鍼灸院なの?」っていう風に興味を持ってくれて、ご挨拶に伺う流れになりました。
手術をしなきゃいけないって言われていた80代の人で、鍼灸を受けて状態が良くなったのが、画像でも確認できたんですよ。
それで先生が「いったいどこの鍼灸院なの?」っていう風に興味を持ってくれて、ご挨拶に伺う流れになりました。
そういう状態の患者さんが鍼灸治療で良くなったとしたら、お医者さんも気になるでしょうね。

ツルタ

橋本先生
それこそ、何十年って付き合ってきた患者さんだったそうで、インパクトが大きかったようです。
なるほど。

ツルタ

橋本先生
だから、意図してお医者さんと連携できたわけじゃないんです。逆に連携したいって必死だったときは、全然作れませんでしたから。
お医者さんとの関係を作るのにも、地道に結果を出すことが大切なんですね。そうしたら、自然と患者さんがつなげてくれた。

ツルタ
そもそも副鼻腔炎に特化したのも、意図しないところからでしたよね。
1人のママ友から始まって、同じ症状の患者さんが集まってきた。
1人のママ友から始まって、同じ症状の患者さんが集まってきた。

ウラベ

橋本先生
そう思うと、なんか不思議ですね。
最後に、橋本先生が大事にしていることを聞かせてください。

ウラベ

橋本先生
人生には、親の問題とか、家庭の問題とか、それこそ今のコロナの問題とか。
仕事が続けられなくなるような状況になることが、何度かあると思うんです。
そんな時でも、自分にできることなんだろうって、常に考えています。
大切にしているのは、自分の可能性を見つけることです。
そうすることで、いつでも次の新しい形が見えてくると思います。
仕事が続けられなくなるような状況になることが、何度かあると思うんです。
そんな時でも、自分にできることなんだろうって、常に考えています。
大切にしているのは、自分の可能性を見つけることです。
そうすることで、いつでも次の新しい形が見えてくると思います。
■ハチドリ鍼灸院 http://hachidori87.com/
【記事担当】
取材・文・編集 = ウラベ・ツルタ・ゆうすけ
撮影 = ツルタ
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