船に乗っていると、自分のいるところが動くので楽しいです/旅人:天野 弘子

天野 弘子(あまの ひろこ)先生

北海道札幌市出身
札幌大学を卒業
旅行業界、IT業界にて勤務
2012年 東洋鍼灸専門学校鍼灸科を卒業
2012年〜2014年 北海道帯広・東方鍼灸院にて長期研修
2014年より豪華客船に鍼灸師として乗船し、4契約で38カ国・93港を訪れる
これまでに訪れた国は61カ国

旅人になりたい

はじめまして。インタビューにご協力ありがとうございます。
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
どういたしまして。
いつも『ハリトヒト。』を読んでいるので嬉しいですよ。
実はTwitterでヒロさんを知って興味を持ちました。それで今回お願いしたんですよ。
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
なにか気になるようなつぶやきをしていましたか?
やはり豪華客船鍼灸師って、どういう世界なのか関心があります。
あと、新型コロナの影響で帰国できずに、ずっと海をさまよってましたよね?
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
そうなんです。4カ月も漂流して、先日やっと自宅に帰れました。
お疲れさまでした。
かなり珍しい経験をされたと思うので、そこも含めてお話を伺えたらと思っています。
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
わかりました、よろしくお願いします。
それでは鍼灸師になる前大学くらいからお話を聞かせてください。
ツルタ
ツルタ

天野先生
天野先生
大学は外国語学部で、ロシア語の勉強をしていました。
この頃から、旅人になりたいと思っていたんです。
えーと、旅人ですか?
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
大学の最後にロシア留学というか、1カ月遊びに行ったんですけど。
その時、ロシア人の先生に「将来は何になる?」と聞かれたので、すごい真剣に「旅人」と答えたら、「それは職業じゃない」って言われたことがあります。
ロシア人にジョークは通じなかった、という話じゃないですよね。
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
違います。
わたしは旅人って職業になると思っています。
実際に、大学卒業後はどのような生活をしていたんですか?
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
旅行の添乗員になって、3年ぐらい国内のいろんなツアーについて行く仕事をしていました。
そのあとカナダにワーキングホリデーで行って、最初の1カ月はバンクーバーの語学学校に通ってから、バンクっていうロッキー山脈の観光名所に引っ越して、ガイドをしていたんですよ。
たしかに旅行関係のお仕事なので、旅人も遠くはないのかも。
語学学校に通ったということは、もともと英語がしゃべれたわけではないんですね。
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
この頃は高校生ぐらいの英語力だと思います。
それに語学学校に1カ月くらい行っても、あんまり上手にならないですよ。
ちなみにガイドって、具体的になにをされていたんですか?
ウラベ
ウラベ
天野先生
天野先生
ロッキー山脈観光の空からの玄関口となるカルガリーでお客様と合流して、氷河の上を雪上車で走るツアーの案内をしていました。
日本人って英語を話せない方が多いので、日本語での助けが必要なんですよ。
日本人ガイドがいてくれたら安心ですね。ヒロさんはカナダを楽しめました?
ウラベ
ウラベ
天野先生
天野先生
端から端まで旅行しましたけど、とてもいいところでした。
それで帰国する日が、日本では9.11って言うのかな。あの日だったんですよ。
アメリカの同時多発テロ…。
ウラベ
ウラベ
天野先生
天野先生
空港のチェックインカウンターに着いたら、すごく大きな紙に「エアスペースクローズ」ってマジックペンで書いてありました。意味は分かるけど、状況は分からなかったです。
「今日、日本に帰るんだけど」って言ったら、「できない、いつ飛行機が出るかわからない」みたいな。
そんなことが、あったんですね。
ウラベ
ウラベ
天野先生
天野先生
しばらく帰れないと思ったので、カナダでやりたいことを考えたんですよ。
それでイエローナイフというオーロラを見れるところで働きたいと思ったので、いったんは日本に帰ったけど、またカナダで2カ月ぐらい働きました。
帰れないなりに、自分のやりたいことを探す発想ってすごいですね。
あと、オーロラに興味あります。
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
そのオーロラを見に行くツアーのガイドをしていました。
空港でお客さんをピックアップして、少し休んでから夜の11時とかに郊外の明かりのないところに行って、2時間ぐらいオーロラをひたすら待つんですよ。
2カ月間でどのくらい見ることができました?
ウラベ
ウラベ
天野先生
天野先生
何度も見ました。
雲がなくて、オーロラが出てさえいれば見られるので「月が出ている」みたいな感じです。
ぼくの感覚だと、「一生に一度」の憧れの存在ですけど。
ツルタ
ツルタ
天野先生
天野先生
わたしは毎日のように見ていましたよ。

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