間違えたと思ったら、戻ればいい/鍼灸師:桑原(西村) 理恵

鍼灸師は、我が道を進む「猫」

アンケート調査結果の分析をした上で、鍼灸師の働き方へのアドバイスはありますか。
タキザワ
タキザワ
桑原先生
桑原先生
今回のキャリアパスの調査結果は、第1弾にはなるんですけど、お伝えしたように「働き方による満足度の違いはみられなかった」ので、どんな働き方をしても満足度が得られる可能性があるから、自分が選んだ道に夢を持って頑張って続けて欲しいと思います。特に若手の鍼灸師の皆さんには、そんなメッセージを送りたいですね。最初はお給料が少なくても、年収300万円を超せば楽しくなってくる可能性があるので、そういう意味でも続けて欲しいです。
年収が増える可能性があるなら、続けることでやりがいが出てくる可能性がありますよね。
タキザワ
タキザワ
桑原先生
桑原先生
それから、色々な人と出会うことも大切だと思います。出会いがきっかけで、ふと新しい進路が開ける可能性がありますから。私自身は、そういう意味で矢野先生との出会いはめちゃめちゃ大きかったですね。あの漫談タイムがなかったら、博士課程まで進んでいないと思います。あとは、色々な働き方ができるのは、鍼灸師の魅力的な要素ではないかなと。給料が少ないなと思ったら、掛け持ちすればいいですし。週末鍼灸師みたいな人もいるでしょう。それも立派な鍼灸師の働き方だと思うし、私も最初そうしようと思っていたんですよ。
鍼灸師っていろんな働き方がありすぎて、すごい自由度が高いですよね。その分やっぱり迷子になっちゃう部分もあるのかなって…。
タキザワ
タキザワ
桑原先生
桑原先生
自分で決めていけばいいんです。隣の芝生は青く見えたり、それで迷っちゃったりすることもあるかもしれませんけど、突き進んでいったらいいんですよ。間違えたと思ったら戻ればいい。勤務先に戻れなかったら開業したらいい。開業がうまくいかないなら、普通のサラリーマンに戻ればいいじゃないですか。鍼灸師の免許は腐らないのがいいですよね。私も免許を取るって決めた時、すぐに鍼灸師として働こうとは思っていませんでした。そうそう、がんを経験した母は80歳を超えまして、おかげさまで今も現役で鍼灸師をやっていますよ。80歳以上のおばあちゃんでも、コンスタントに続けていたらお小遣いになるし、認知症予防にもなる。とりあえず免許を取っとこうかな、でもいいと思います。
そうですよね。老後にお小遣いくらいは自力で稼ぎながら、人に感謝されるなんて最高だと思います。定年もないし、生きがいにもなる。
タキザワ
タキザワ
桑原先生
桑原先生
私、免許を取ろうと思った最大の理由、そこかもしれません。それこそ鍼灸自体に強い興味がなくても、自由な働き方ができる仕事っていうのは売りのひとつになると思うんですよね。鍼灸師って、動物で例えると「猫」じゃないですか。我が道を進む感じ。
お手とか、躾をされたいわけじゃない。人の指示、命令には従いたくない。
タキザワ
タキザワ
桑原先生
桑原先生
冬はコタツで丸くなりたい。私も猫を飼うんやったら、自分で時間を過ごせる猫がいいんです。自分を生きていきなさい、みたいな。何の話かって鍼灸師の話。鍼灸師は、多分猫です。

【記事担当】
取材 = ゆうすけタキザワツルタ
撮影・編集 = ツルタ
文    = なるみさわ

>> インタビューのダイジェストマンガはコチラ

>>> 桑原先生の選んだ本はコチラ(本編の翌週公開予定)。

1

2

akuraku3.jpg

関連記事

  1. 人のために動けるなら、できる限りのことをやっておきたい/鍼灸師:相澤 啓介

  2. 中途失明して盲学校へ、鍼灸マッサージ師になって見えた光/鍼灸マッサージ師:杉野 裕一

  3. 泌尿器科領域で鍼灸治療をしぶとく追求する/鍼灸師:伊藤 千展

  4. お灸は私の生きる道/鍼灸師:越石 まつ江

  5. 鍼灸を探究し続けることで人生をずっと楽しめる/鍼灸師:樽井 智彦

  6. 鍼灸師として多職種と連携するということ/穴田 夏希・建部 陽嗣