「知らない」と気付いた。それは「知りたい」のはじまり。

基本的には女性限定で1日1名様のみでやらせていただいています。最初から自宅で細々と、マイペースで続けさせていただこうと思っていました。

生活のため、お金のため、という働き方ではないですよね。

施術室は全部自前で作ったんですけど、10万円くらいしかかかっていないです。患者様が通いやすい施術代金にしたいので、低コストの運営に努めています。

そうですね。少なくとも家賃分は働かなくてすみます。ここはちょっと駅から遠いので、タクシー代分くらいお安く設定させていただいているという感じです。

出していません。集客や宣伝に1円も使っていないんですよ。それから鍼をやらないので、鍼のコストもありません。

卒業式の日に無料配布された、月刊『医道の日本』がきっかけです。
2017年3月号がちょうどお灸の特集だったんです。そこで紫雲膏灸を知って、ドキュンときたというか、そのときに「お灸でいこう」って決めました。

そうです。それで先生のDVDで勉強したり、セミナーに参加させていただいたりしました。

鍼も含めて、さまざまなセミナーに参加させてもらったんですけど、私はやっぱり紫雲膏灸メインでやりたいと思いました。そこに手技と温灸をプラスして自分なりに施術の可能性を探求しています。

開業する前にいろんな治療を受けに行ったんですけど、施術後に「なんだか中途半端に終わってしまったな」って思うこともありました。

そういう経験を通して、自分の患者様には全身しっかり時間をかけて施術して満足していただきたいと思ったんですよ。

売上や患者数という点では、邪道と思われるかもしれませんけど…。

技術や経営など、すごい先生はたくさんいらっしゃいますよね。それでも私は、私の施術を求めてくださる方のニーズに合わせてやっていきたいので、先入観は持たない方がいいと思っています。
今までの概念を壊さないと、可能性って見えてこない気がしたんです。