日進医療器に関わる多くの人が笑顔になってくれたら嬉しいです/日進医療器株式会社 社長:上島 一晃

他の業種の方とコラボしたプロモーションができたら

社長として、他にどういったことをしたいですか?
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
なんらかのプロモーションは必要だと思います。
そういった意味では「ハリトヒト。」に創刊当初から広告枠で関われたのはありがたいと思っていました。
立ち上げから応援していただいて、すごく嬉しかったです。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
あと、健康に携わる大阪の企業ですので、その辺りを踏まえた上で、他の業種の方とコラボしたようなプロモーションが出来ればいいなと思ったりしていますね。
たとえばお酒でも「酒は百薬の長」という言葉があるからコラボレーションは可能だと思うんです。
節度は必要ですけど、ちょっと笑えるじゃないですか(笑)。
たしかに笑えますね(笑)。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
「ハリトヒト。」さんのようなメディアと連動して、コラボイベントの告知などができたらとても楽しそうだなと思っています。
僕は面白いことが好きなので。
2018年の会社のテーマは「笑い」でしたよね。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
そうそう、「笑い」がテーマでした。でも、結果は「笑いと在庫は増えたけど、売上は…」みたいな(笑)。
それがネタになって笑いを取ってましたね(笑)。
社員の皆さんはユニークな方々が多くて、イベントでお話させていただくと、ほんとに楽しいです。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
イベントの出展も以前は学会くらいだったんですが、今は積極的に出展しています。
2017年の鍼灸フェスタで、鍼灸業界の横のつながりを感じられたのが、すごく嬉しくて。
地元大阪のイベントですもんね。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
鍼灸フェスタの情報を見つけたときは、出展締切のギリギリだったんですけど、他のメーカーさんに紹介していただいて、滑り込みで入れていただきました。
メーカーさん同士が足の引っ張り合いではなく、協力するというのはいいですね。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
他の業界だとあり得ないことかもしれませんが、大阪のメーカーは支え合う文化があるので。すごく助けていただきました。
とはいえ、僕は鍼灸のイベントに行くと興味がいろいろとわいてしまって、ブースは営業の方々におまかせなんですけど(笑)。

人体に興味があるから、症例の研究発表だとついつい聞き込んでしまいます

社長が講演を聞いたり、他のブースを回ったりされるんですか?
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
そうそう。面白くて聞きにいっちゃうんですよ。早く帰ろうと思ってたのに(笑)。
社長として出向いたのに、鍼灸師としての一面がうっかり出てしまうということですか?
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
完全にそうですね(笑)。人体に興味があるから、症例の研究発表だとついつい聞き込んでしまいます。
学会で興味のある先生のお話を積極的に聞くと、たくさん出会いもあるような気がしますが、いかがですか?
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
先生方の発表を聞いたら、ご挨拶はするようにしていますね。
鍼灸業界の方とつながっていると、ほかの医療業界の方とつなぐことができます。
そういった紹介もメーカーとしての役割だと思っているので、できるだけ関わるようにしています。
2019年におこなわれた名古屋の全日本鍼灸学会で、パーキンソン病に関する先生方の間に入ってお話に参加できて、すごく嬉しかったです。
つなぐだけでなく、お話に参加できるのは鍼灸師の資格を持っていらっしゃるからだと感じます。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
先日は褥瘡学会にも出席しました。来週は傷についての学会に行きます。
学会ではメーカーとして「患者さんたちの症状をどういった方法で治すか」について、一緒に考える機会をいただいています。
褥瘡学会だと、鍼灸についてというよりは、介護や医療現場のお話がメインになりそうですね。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
そうですね。在宅介護の需要はある程度あると思うので、鍼灸だけでなく、そういった介護医療についての知識を学びたいんですよね。
前回の褥瘡学会ではポスター発表で看護師さんが東洋医学的な研究をされていて、すごく新鮮で嬉しかったので、直接質問させていただきました。
そういったコミュニケーションは、日進医療器さんならではの商品開発につながっていきそうです。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
ゆくゆくはそうしていきたいですね。いいものは広げていきたいですし、広がるべきだと思うので。
褥瘡については、父がパッドを他社と共同開発したりしているので、僕も興味が強い分野です。
上島社長であれば、既存の介護用品や他の医療機器を、東洋医学的な使い方で提案できる可能性はあるような気がします。パッケージを変えたりして。
わたしたちはどうしても「道具=鍼とお灸」という固定概念がありますが、他の医療機器についての情報をもっと知れたら、治療の幅が広がるかもしれません。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
そうですね。いつか幅広く自分のものづくりを実現したいです。

どんな状況であっても今できることをできるだけやるしかない

それにしても、身体のトラブルの原因やその解決法についてお話される社長の目ってキラキラしてますよね。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
あはは。想像するのが好きかもしれませんね(笑)。
この先の5年間で社会が大きく変わるような雰囲気がありますが、社長から見てこの先の鍼灸業界はどのように映っていますか?
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
5年といわれると2025年問題の話が思い浮かんだりしますが、どんな状況であっても今できることをできるだけやるしかないと思います。当然よく考えたうえで。
医療費増大は免れないので、鍼灸業界については、伸びしろはたくさんあると思っています。
たとえば体調不良になったときに、鍼灸治療を受けるという選択肢を持つ人がどれほどいるんでしょうか?
なかなか浸透していないのが現実ですよね。
医療費問題の解決方法を、鍼灸業界全体で考えることはできそうな気はします。
さまんさ
さまんさ
上島社長
上島社長
いずれにしても社会がどうであれ、業界がどうであれ、会社がどうであれ「自分は何をすべきか」「何が面白いか」を考えて挑戦していれば、育ちながら笑えるのではないかと思います。
日進医療器に関わる多くの人が笑顔になってくれたら嬉しいです。

【記事担当】
取材・文・編集・撮影=さまんさ

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