ちょっとポップな方が楽しいよ/鍼灸師:若林 理砂

ちょっとポップな方が楽しい

マニアックな方面に興味が向くわりに、一般の人に寄り添った実現可能なことをやっていますよね。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
知識を大量に詰め込んだ上で、ちょっとポップな方が楽しいでしょう。
なるほど。そのポップさが、発信を幅広い人に届けられる要因ですかね。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
それはあるかも。この前、鍼灸学校に呼ばれて講演会をしたんですけど、そこで「これから必要なことってなんだと思いますか?今の問題点は?」って質問されて。「業界に向けてアピールするんじゃなくて、一般に向けたアピールが必要です」って話してきました。受療率が低いって業界内で言ってどうするんだよって話で。外側に向けて良いものだよってわかってもらうためには、確かなバックボーンがあった上でポップさが大事。ちょっといいなと思ってもらえたら、鍼灸治療にも行きやすくなるじゃないですか。
鍼灸をポップにするには、どういうふうにしていけばいいですか。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
そうですね。できるだけ現実にすり合わせることを私はやっています。実際のところ魔法みたいに見せることもできるはできるんですけど、治らないものもあるわけなので。魔法じゃなく、手近なところにある素敵なものとして提示したいです。
発信の目的でも若林先生は特殊ですね。実際のところ自院がうまくいった後も、一般向けに発信を続けている鍼灸師ってほとんどいないと思うんです。たいていは集客目的なので。だから専門的で同業向けの発信ばかりになっていく。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
治療院への集客目的で発信、やったことないですからね……同業者への発信も実はよくわかんないです。それこそ鍼灸師って、鍼灸が趣味になっちゃうじゃないですか。他にないのかよって時々思います。臨床の幅が広がらなくないですか。ある程度人生の幅がないと、色んな患者さんを相手にできないと思うんだけどな。
若林先生は、割と患者さんとさまざまな会話をする方ですか。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
すっごいしますね。患者さんに集中しているので、その方に合った話題にします。それこそ韓流ドラマ好きな人だったら、その話を聞くし。映画、音楽どれが良かったみたいな話とか。基本的にはそういう雑談をするようにしています。超くだらない話を。
ずっと予約枠を一般公開してないじゃないですか。どんな雰囲気でやるのかなって結構同業的にも興味ある人いるかなと思って、聞いてみました。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
YouTubeで私自分の臨床を載っけていますけど、あれを見た患者さんが「いつもの通りですね」って言っていました。ホントあの通りですよ。

とりあえず目標は、バク転

今、どれくらいの数の媒体で連載とかをしているんですか。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
大きい媒体だとメールマガジンですよね。あとは個人的にやっているTwitterとInstagramとオンラインサロン。それとnoteも。つらつらと書いては載っけての繰り返しです。そうだ、ミシマ社の連載もありましたね。
著書は何冊くらいあるんですか。相当な数ですよね。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
22冊。この間数えてびっくりした。対談の本はライターさんが書き起こししてくれるんですけど、それ以外だと1冊しかライターさんが入ったものがないんですよ。残りは全部自分で書いているんです。
もはや著述家でもありますね。個人的な目標ってあるんですか。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
だんだん年齢が上がってきちゃったので、「できないことをやっておかないと」とは思っています。先生って呼ばれる立場じゃないですか。やれないことに手をかけておかないと、調子に乗って増長するに決まっているんですよね。わかりますでしょう。私ずっとやっていて、いまだにできないのがバク転なんですよ。
確かに我々、先生って呼ばれちゃう仕事ですもんね。からのバク転ですか。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
マカコっていう手をつくタイプのバク転。あれがなかなかできないんです。逆立ちは立って、歩けるようになりました。ブリッジもちゃんと上がるようになって、歩けます。側宙で飛べるようになりました。でもバク転が飛べないから、これだけはとりあえず続けています。個人的な目標でもあるんですけど、運動機能について色々と学ぶのにも役立っています。ということで、直近の目標としては「バク転ができるようになる」ですね。
そういえば、先生がバク転の練習している動画をSNSで何度も見ました。ちょっとずつ上手くなっていくんですよね。なんか印象に残っちゃってる。あれもポップさですか。
ツルタ
ツルタ
若林先生
若林先生
動機は「バク転できたら楽しいじゃん」しかないんだけどね。本当に何の役にも立たないですよ。それでもずっとやり続けています。何やってんだろこの人ってびっくりしてもらうところから、「え、鍼灸師なの?」って東洋医学に興味を持ってもらえたらいいかな、と思ってSNSに載せてます。

【記事担当】
取材 =ゆうすけタキザワツルタ
撮影・編集 = ツルタ
文    = なるみさわ

>> インタビューのダイジェストマンガはコチラ

>>> 若林先生の選んだ本はコチラ(本編の翌週公開予定)。

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