40歳を過ぎてから鍼灸師を目指しました/鍼灸師:松岡 有理子

学び:天満博先生との出会い

松岡さんは、学生時代からお師匠さんのもとで学んでいましたよね。弟子入りの経緯を聞いてもいいですか?
ウラベ
ウラベ
松岡先生
松岡先生
有志が発表できる呉竹医学会というのがあって、2年生の時に小児はりを研究して発表したんです。
去年、私も行きました。呉竹学園の系列校の学会ですね。
ウラベ
ウラベ
松岡先生
松岡先生
そこで実際の臨床ではどのようにやっているのか、いろいろな先生に見学させてもらおうという企画をしました。
このときのフィールドワークが、師匠と思っている天満博先生との出会いになりました。
それがきっかけになるんですね。
ツルタ
ツルタ
松岡先生
松岡先生
じつは『鍼灸の挑戦』を呉竹に入る前に読んでいて、この本に天満先生が出てくるんですけど、地元の西葛西に治療院があるらしいので興味を持っていました。
でも、ネットで探しても見つからなかったから、なくなっちゃったのかなと思って、それきりにしていたんです。
そうしたら、たまたま読んだ『医道の日本』の小児はり特集に天満先生が出ていたんですよ。
それでフィールドワークを兼ねて、訪ねてみようと?
ウラベ
ウラベ
松岡先生
松岡先生
そう。でも天満先生の所は、紹介制で一見さんは受付していないみたいでした。
そのかわり先生の息子さんがやっている鍼灸整骨院のホームページを見つけたので、「呉竹の学生なんですけど、治療を受けさせてもらえませんか?」って息子さんの方に連絡してみたんですよ。
「うちは整骨院の方だけど、それでも良ければどうぞ」って受け入れてくださって。
その時に天満博先生ご本人にも、お会いすることができました。
ご縁があったんですね。
ウラベ
ウラベ
松岡先生
松岡先生
そういう形で会いに来るって、珍しかったんでしょうね。
そこから天満先生の治療を受けさせてもらえることになって、実際に先生の脈診や散鍼を体験して、「これはすごいぞ、この先生から学びたい」と本気で思いました。

感動したんですね。
ツルタ
ツルタ
松岡先生
松岡先生
それから、だいぶ押しかけですが、治療院に出入りさせていただくようになりました。
でも、勝手に私が師匠って言っているだけなので、師弟関係と呼んでいいのか分からないんですけどね。
それでも、1番影響を受けた先生ってことですよね。
ウラベ
ウラベ
松岡先生
松岡先生
もちろんそうです。でも私がやっている治療は、学校で習った現代的な鍼灸と、天満先生から学んだ鍼灸の折衷なんですよ。
天満先生の鍼灸というのはどんな感じですか?
ウラベ
ウラベ
松岡先生
松岡先生
古典鍼灸研究会の方式で、故井上雅文先生が提唱された人迎気口診という脈診をする経絡治療です。
ちょっと前まで、古典系の鍼灸はオカルトみたいに思っていたこともありました。
でも勉強漬けできつかったときに、天満先生の治療を受けて、調子が良くなった経験をして「鍼ってこんなに効くんだ」って思ったんです。
あとは、患者さんが良くなっていく過程を実際に見させていただいたので、もう疑いようがなくなりました。
鍼灸の力を知るって大切ですね。それから、鍼灸の多様性に学生のうちから触れられたのも羨ましいです。
ウラベ
ウラベ

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